—— 波間を跳ねる兎の図柄は、
古くから縁起の良いものとして愛されてきました。
そのルーツは、
平安時代を題材とした謡曲《竹生島》にあるとされています。
—— この謡曲では、廷臣が琵琶湖の竹生島へ向かう船旅の中で、
幻想的な景色が詠まれます。
「月海上に浮かんでは 兎も波を奔るか」
この一節に見られる、
“波の上を走る兎”という発想から、
波兎の意匠が生まれたと伝えられています。
また、日本神話の「因幡の白兎」にゆかりのある地域でも、
兎と波を組み合わせた文様が見られます。
こうした背景から、波兎は
再生や癒しといった意味とも結びついていきました。
—— 兎は多くの子を産むことから、
繁栄の象徴とされてきました。
さらに、素早く跳ねる姿は
飛躍や発展を意味するものとされています。
そこに「荒波を乗り越える」という意味が重なり、
波兎は新たな門出や成長を願う図柄として定着しました。
—— このような由来から、
当工房では《波兎図》を
未来へ向かう生命の勢いや、
繁栄の象徴として描いています。
波を越えて進む兎の姿は、
困難を乗り越え、前へ進む力を表すものといえるでしょう。
—— 絵のぼりの制作やご相談については、
下記よりご案内しております。
まだ具体的にお決まりでない方も、
どうぞお気軽にお問い合わせください。
文・辰昇|絵のぼり絵師
福島県いわき市
▼ 他の縁起物の由来も読む |
|
|
01.
鍾馗(しょうき)
02.
七福神
|
|
03.
恵比寿大黒
04.
弁財天
|
|
05.
恵比寿
06.
大黒
|
|
07.
風神雷神
|
|
|
08.
金太郎
09.
熊に金太郎
|
|
10.
鯉に金太郎
11.
神武天皇
|
|
12.
神功皇后
13.
高砂
|
|
14.
笛吹童子騎牛帰家
|
|
|
15.
義経の弓流し
16.
牛若丸と弁慶
|
|
17.
宇治川の先陣争い
18.
秀吉と清正
|
|
19.
八幡太郎義家
|
|
|
20.
龍虎
21.
昇り龍
|
|
22.
鯉の滝昇り
23.
桐鳳凰(きりほうおう)
|
|
24.
波兎
25.
若駒
|
|
26.
鶴亀
27.
鶴
|
|
28.
亀
29.
絡み獅子
|
|
30.
親子虎
|
|
よくあるご質問
|
|
Q. 文章の転載は可能ですか?
|
|
A. はい。
転載や引用に際しては 「出典:いわき絵のぼり吉田」の記載をお願いします。 ご自身が書いたかのような形での転載、 無断の商用利用は禁止です。 また当サイトの画像はすべて いわき絵のぼり吉田のオリジナルですので、 無断利用を禁じます。 |
さらに詳しく知りたい方へ
▼ 絵のぼりや節句文化の背景について、
もう少し詳しく知りたい方は、以下もご覧ください。 |
| →Wikipedia波兎の関連ページ |
松重豊さん出演「福島豊」Youtubeシリーズにて、
絵のぼり工房として紹介されています。
工房訪問回および絵のぼりのお披露目回です。
人の集まるハレの場を象徴する、ユーモラスな「旗印」として。
松重豊さんが工房へ(第7話)
絵のぼりお披露目(第8話)