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手描き武者のぼり|いわき絵のぼり吉田 絵師・辰昇

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鎮守氷川神社|御祭神を描く大幟・御朱印原画

―― 埼玉県川口市・鎮守氷川神社で、御祭神を描いてきた制作実績です。

2020年、スサノオの御姿を約5.5mの奉納大幟として制作し、その後、御朱印原画などへと展開してきました。

祭礼の場に掲げる大幟から、参拝者の手元へ渡る御朱印まで、神社の長い歩みの中に置かれる図像として描いてきました。


御祭神の御姿を、神社を象徴する図像として

鎮守氷川神社スサノオ大幟

スサノオ図大幟 約5.5 × 1m 鎮守氷川神社 2020年


1|御祭神スサノオ|氷川信仰と島根の結びつき


スサノオ様お顔
―― 氷川信仰は、島根・出雲と深い結びつきを持っています。

鎮守氷川神社は石見神楽とも縁があり、その演目「鍾馗」には、中国から伝わった鍾馗の物語と、須佐之男命や蘇民将来にまつわる茅の輪の故事が重ねられています。

こうした背景から、大幟の制作にあたって神社から希望されたのは、新たにスサノオの姿を考案するのではなく、普段描いている鍾馗の姿をそのまま御祭神スサノオとして描くことでした。


2|疫病鎮静への願い|約5.5mの奉納大幟(2020)

下絵制作

下絵制作

スサノオ様全身像

大幟の全身像

文字入れ

文字入れ



―― 2020年、新型コロナウイルス感染症が広がるなか、疫病鎮静への願いを込めた大幟として制作しました。

大幟は高さ約5.5m。御祭神スサノオの御姿を大きく描き、鎮守氷川神社の祭礼の場に掲げる作品として仕上げています。

同年秋の例大祭で初めて掲揚され、その後も祭事の際に境内へ掲げられています。

大きな布に描かれた御祭神の姿が境内に立ち、参拝者を迎えるとともに、祭礼の場を象徴する存在となりました。

この大幟は、元木恵介氏と福世一明氏の連名でご奉納されました。
また、奉納者名の筆文字は、書家の根本みき氏によって揮毫されました。
関係各位の皆さまに、心より感謝申し上げます。



3|御神徳を伝える図像として|御朱印原画へ

―― 大幟の制作後、御祭神スサノオの御姿は、御朱印の原画にも展開されました。

御朱印は参拝の証として一人ひとりの手元へ渡るものです。
媒体は変わっても、図像を通して神社の信仰を伝えるという役割は共通しています。
新春の御朱印符|鎮守氷川神社(2021)

新春の御朱印符|鎮守氷川神社(2021)

夏越大払の御朱印符|鎮守氷川神社(2024)

夏越大払の御朱印符|鎮守氷川神社(2024)

四季の御朱印|鎮守氷川神社

四季の御朱印|鎮守氷川神社

御朱印の筆勢とスサノオ図の構成|鎮守氷川神社

スサノオ図の構成と筆文字の筆勢



鎮守氷川神社の御朱印には、上へ跳ねるような力強い筆文字の勢いがあります。
振り返ると、その筆勢はスサノオ図の構成にも自然に響いています。

制作当時は明確に意識していませんでしたが、この神社固有の視覚的な印象が、図像づくりの中にも入り込んでいたように思います。
鎮守氷川神社スサノオ図|原画制作中の様子

原画制作の様子


スサノオ図は、その後も御朱印に継続して用いられています。

季節や企画に応じて色や構成を変えながら展開され、御祭神を表す図像として、神社の中で育てられている一例です。

スサノオ図を用いた御朱印が掲載された書籍

掲載書籍


4|クシナダヒメ|古典の文脈を踏まえた御祭神像


―― スサノオ図に続き、御祭神クシナダヒメの原画制作も担当しました。
神社からは、古典的な図像として描いてほしいとの希望がありました。

神社という場が長い年月の中で受け継いできた信仰や歴史に馴染むよう、古典の文脈を踏まえた御祭神像として仕上げています。
クシナダヒメ図|鎮守氷川神社(2023)

クシナダヒメ図|鎮守氷川神社(2023)



クシナダヒメ図では、豊穣を象徴する御祭神としての華やかさに加え、ヤマタノオロチの物語を背景に、脅威から救われた安堵や、スサノオへ向けられた静かな想いが感じられるよう、一枚の人物画として構成しました。
鎮守氷川神社の御祭神を担当|絵師・辰昇 また、スサノオ図と対で用いることも前提としていたため、直線的で鋭い構成のスサノオ図に対し、クシナダヒメ図は曲線を多く用い、柔らかな動きを持たせています。

スサノオ図には、荒れた場を制し、鎮める御祭神としての力を意識しています。

いずれも、それぞれの神格や二柱の関係性を重ねて見ることのできる図として描いています。


5|御祭神の図像を、神社の長い歩みの中へ

―― 鎮守氷川神社では、スサノオ図の大幟制作をきっかけに、御朱印原画やクシナダヒメ図へと制作が広がり、継続して御祭神の図像制作に携わってきました。

大幟として祭礼の場に掲げられるもの、御朱印として参拝者の手元へ渡るものなど、用いられる形はそれぞれ異なります。

いずれも、神社に受け継がれてきた信仰や歴史の中に置かれ、御祭神の御姿を伝えていくための図像です。

その神社が長い年月の中でまとってきたものを受け取り、その場に自然に馴染み、長く用いられていく絵を描くことを大切にしています。


制作|辰昇(絵のぼり絵師)
福島県いわき市


関連リンク

・ブログ『鎮守氷川神社様の御朱印「スサノオ図」』

・鎮守氷川神社【公式】(埼玉県川口市)


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神社に受け継がれてきた信仰や由緒、その場の歴史を踏まえ、御祭神や祭礼を題材とした絵画制作を承っております。

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