◆◇◆
—— 龍は、古代中国の「四方四神(しほうししん)」に登場する聖獣のひとつであり、
東方を守護する青龍(せいりゅう)として知られています。
日本では古くから、水を司る神・雨乞いの神・農耕を支える守り神として人々に親しまれ、さらに絵画や工芸の世界では、吉兆をもたらす瑞獣として、縁起物の題材としても多く描かれてきました。
◆◇◆
—— 絵のぼりに描かれる「昇り龍」は、ただ空に向かって舞い上がる龍ではありません。
それは、地上に降り立ち、人々に「如意宝珠(にょいほうじゅ)」を授けた龍が、願いを叶え終え、天へと昇っていく姿を表しています。
このため、伝統的な「昇り龍図」には、龍の手に宝珠が描かれないことが多くあります。
宝珠はすでに人々の手に託され、龍はその役目を終えて、悠々と天に帰っていくのです。
◆◇◆
——「龍」は、もうひとつ別な言い伝えに基づいて描かれる事があります。
それは、滝を登りきった鯉が龍になるという中国の「登竜門伝説」です。
この伝承では、力強く流れに逆らい、滝を登りきった鯉が、
やがて天に昇る龍となり、神格を得るとされています。
こうした由来から、端午の節句に飾られる「昇り龍」は努力・出世・大願成就・健やかな成長など、
人生の節目にふさわしい祈願の象徴として、絵のぼりに描かれてきました。
◆◇◆
—— 本作では、伝統的な筆法に則りつつ、天へ向かう龍の気運と清らかな構図によって、
日々の祈りの中に自然に寄り添う一枚として仕立てております。
節句飾りとして、また人生の門出や心願成就を願う場にもふさわしい絵のぼりです。
—— ご注文やご相談に関する情報は、下記のリンクよりご案内しております。
まだ具体的にお決まりでない方も、お気軽にお問合せください。
いわき絵のぼり吉田 絵師辰昇
▼他の縁起物の由来も読む |
|
01. 02. 七福神 |
03. 恵比寿大黒 04. 弁財天 |
05. 恵比寿 06. 大黒 |
07. 風神雷神 |
|
08.金太郎 09.熊に金太郎 |
10.鯉に金太郎 11. |
12. 13. 高砂 |
14. 笛吹童子騎牛帰家 |
|
15. 義経の弓流し 16. 牛若丸と弁慶 |
17. 宇治川先陣争い 18. 秀吉と清正 |
19. 八幡太郎義家 |
|
20. 龍虎 21. 昇り龍 |
22. 鯉の滝昇り 23. |
24. 25. 若駒 |
26. 鶴亀 27. 鶴 |
28. 亀 29. 絡み獅子 |
30. 親子虎 |
|
▼作品お問合せ&ご注文 |
▼いわき絵のぼり関連ページ |
▼この記事の執筆者 |
▼制作実績 |
▼作品お問合せ&ご注文 |
よくあるご質問
|
Q. 文章の転載は可能ですか?
|
A. はい。
転載&引用に際しては「出典:いわき絵のぼり吉田」の記載をお願いします。 ご自身が書いたかのような形での転載、無断の商用利用は禁止です。また当サイトの画像はすべていわき絵のぼり吉田のオリジナルですので、無断利用を禁じます。 -著作権のページへ |
→Wikipedia龍 |
工房をご見学いただいた方の投稿より(@irodori_koinbr 様):
「絵幟の歴史を堪能出来る空間でした。鍾馗幟旗は生で見ると迫力がヤバかったです。生で見なきゃもったいないです!」