
——「熊に金太郎(くまきん)」は、
江戸時代から節句の絵のぼりに用いられてきた代表的な図柄です。
熊と無邪気に取っ組み合う金太郎の姿には、
「健やかに、力強く育ってほしい」という願いが込められています。
端午の節句における定番の絵柄として、
現代でも根強く親しまれています。
—— 金太郎のモデルは、
平安時代の武士・坂田公時と伝えられています。
公時は源頼光に仕えた四天王の一人で、
酒呑童子討伐の伝説で知られる人物です。
幼名は「怪童丸」ともいい、
子どもの頃から並外れた力を持っていたという逸話が残されています。
—— 江戸時代になると、
坂田公時を題材とした浄瑠璃や絵本が盛んに制作されました。
その中で、公時の幼少期の姿として
「金太郎」というキャラクターが生まれます。
腕白で動物と親しむ愛らしい存在として描かれ、
庶民の人気を集めました。
やがて、武将としての公時よりも
子どもの金太郎の姿が広く知られるようになり、
節句の図柄として定着していきます。
—— 熊と取っ組み合う姿は、
身体堅固──すなわち丈夫で健康に育つことを象徴しています。
あわせて、将来立派な人物となるよう願う
立身出世の意味も込められています。
また、金太郎が赤い肌で描かれるのは、
江戸時代の風習に由来します。
当時、朱色は疱瘡除けの色とされ、
病や災いから身を守る力があると信じられていました。
こうした色彩にも、
子どもを守ろうとする親の願いが込められています。
—— 金太郎には、
山姥と雷神との間に生まれたとする伝承もあります。
山の精霊と天の力を象徴する存在の子として語られることで、
金太郎は自然の力を宿した特別な存在と見なされてきました。
そのため、手にする「まさかり」には、
雷の意匠が施されることもあります。
これは、まさかりが単なる道具ではなく、
雷神の力を象徴するものとして描かれてきたことを示しています。
金太郎の背景には、
こうした神話的な意味合いも重ねられているのです。
—— 絵のぼりの制作やご相談については、
下記よりご案内しております。
まだ具体的にお決まりでない方も、
どうぞお気軽にお問い合わせください。
文・辰昇|絵のぼり絵師
福島県いわき市
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松重豊さん出演「福島豊」Youtubeシリーズにて、
絵のぼり工房として紹介されています。
工房訪問回および絵のぼりのお披露目回です。
人の集まるハレの場を象徴する、ユーモラスな「旗印」として。
松重豊さんが工房へ(第7話)
絵のぼりお披露目(第8話)