〒971-8182 いわき市泉町滝尻字根ノ町73
禅の修行段階を表現するために用いられるのが、「十牛図」という十枚の絵です。
その中でも、六番目に位置するのが「騎牛帰家図」です。
節句の絵のぼりにおいて、この図柄が描かれる機会は、近年では珍しくなっています。
禅画「十牛図」は、悟りを求める過程を、現在の自己を童子、最終的な理想とする自己を牛として表現しています。 牛(理想の自己)を見失い、長い放浪の旅を経て、ついに牛を見つけ出し帰宅の途につく童子(現在の自己)。 童子はもはや牛を制御する必要もなく、自在に操る境地に至り、悠々と笛を楽しんでいます。 この「笛吹童子騎牛帰家」は、心の自由を手に入れた人間の境地を表しており、一般的には人生における重要な段階と見なされています。
節句の絵のぼりには、江戸時代後期に庶民的な作風によって描かれた例が存在し、子供たちの幸福な人生を願って飾られました。 江戸時代の後半ごろ、多くの人々がこのような教訓を学んだことが考えられます。 禅画「騎牛帰家/十牛図」は、現代の私たちにとっても、人生の旅路における貴重なガイドとなり得る古典と言えるでしょう。
いわき絵のぼり吉田 絵師辰昇
→Wikipedia十牛図のページを見る
|
よくあるご質問
|
Q. 文章の転載は可能ですか?
|
A. はい。
転載&引用に際しては「出典:いわき絵のぼり吉田」の記載をお願いします。 ご自身が書いたかのような形での転載、無断の商用利用は禁止です。また当サイトの画像はすべていわき絵のぼり吉田のオリジナルですので、無断利用を禁じます。 -著作権のページへ |
笛吹童子騎牛帰家の他、以下に各図柄由来もご紹介 |
以下、いわき絵のぼり図柄の由来一覧です。 |
|
|
|
|
説話、神話 |
|
|
|
|
武者絵 |
|
|
|
動物 |
|
|
|
|
|
|
この記事の執筆者:いわき絵のぼり吉田の絵師
|
手描き武者のぼり「いわき絵のぼり吉田」。福島県指定伝統的工芸品。 |
[伝統的な屋外庭飾り]
五月の空を勇壮に彩る、人生の門出にふさわしい「旗印」です。 福島県指定伝統的工芸品 |
初節句を彩る「いわき絵のぼり」の紹介動画です。
— いわき絵のぼり絵師 辰昇 (@enoborishinsho) March 23, 2024
これまでにお客様から寄せられた貴重な写真の数々、初節句の勇壮な雰囲気をご覧ください。#いわき絵のぼり #初節句 #こどもの日 pic.twitter.com/b5MEGGyTq7
「降り龍図大幟」木綿に顔料
— いわき絵のぼり絵師 辰昇 (@enoborishinsho) April 18, 2024
作画のつづき、縦長画像です。 pic.twitter.com/e29bFdvyJW
「波兎図」
— いわき絵のぼり絵師 辰昇 (@enoborishinsho) April 17, 2024
室内用いわき絵のぼりです。
【由来】
兎は多産であることから、五月節句の絵のぼりでは、お子様の人生の繁栄を願う絵柄です。
この題材は江戸時代など古い時期に親しまれていたようですが、素敵な画題なので、近年復活させました。#端午の節句#初節句#いわき絵のぼり pic.twitter.com/LaWM2n0OrW
投稿が遅くなってしまいましたが、
— 北彩養鯉 (@irodori_koinbr) April 15, 2024
先日いわき絵幟の辰昇先生の工房見学をさせていただきました。お忙しい中有難う御座いました。
絵幟の歴史を堪能出来る空間でした。
中でもやっぱり先生の作る鍾馗幟旗は生で見ると迫力がヤバかったです。
生で見なきゃもったいないです!
→続く@ pic.twitter.com/Xiqx2eWxw1
「鍾馗(しょうき)」様、屋外用いわき絵のぼり制作途中です。
— いわき絵のぼり絵師 辰昇 (@enoborishinsho) March 22, 2024
鍾馗様は邪気を払う神様です。
江戸時代以降、節句幟(武者のぼり)の人気の画題となり、男児の健やかな成長を願って端午の節句に飾られるようになりました。#いわき絵のぼり#端午の節句 pic.twitter.com/y10zhQ73bB