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手描き武者のぼり|いわき絵のぼり吉田 絵師・辰昇

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笛吹童子騎牛帰家の由来

—— 「笛吹童子騎牛帰家」は、
禅の教えをもとにした図像です。

人生の成熟や、心の自由を象徴するこの主題は、
絵のぼりの中でも珍しい存在といえます。

本ページでは、その由来と意味、
そして込められた願いについてご紹介します。
室内用いわき絵のぼり「笛吹童子騎牛帰家」 辰昇作
・笛吹童子騎牛帰家図 節句のぼり
|いわき絵のぼり吉田作品

禅画の古典「十牛図」とは

——「十牛図(じゅうぎゅうず)」とは、
禅における悟りの道筋を十の段階に分け、
絵と詩で表した古典的な教えです。

その第六段階にあたるのが
「騎牛帰家図(きぎゅうきかず)」──
牛に乗り、家へと帰る童子の姿を描いた場面です。

この構図は、節句の絵のぼりとしては例が少なく、
現代では特に珍しい主題といえるでしょう。

笛吹童子騎牛帰家の意味

—— 十牛図において、童子は迷いや不安を抱える「現在の自己」、
牛は本質に目覚めた「悟りの自己」を象徴しています。

牛を探し、見つけ、乗りこなす過程を経て、
この「騎牛帰家」の段階では、もはや制御する必要はありません。

童子は笛を吹きながら、
自然体のまま帰路につきます。

それは、執着から離れ、
自分自身を自在に生きる境地。

「自由な心」と「豊かな人生」を象徴する姿です。

江戸時代の絵のぼりにおける位置づけ

—— 江戸時代後期には、
この構図を取り入れた絵のぼりも制作されました。

そこには、子どもが人生をのびやかに歩み、
心の豊かさを得られるようにという願いが込められています。

絵のぼりが単なる装飾ではなく、
家庭の祈りや教育の役割を担っていたことがうかがえます。

現代における意味

—— 禅画「十牛図」は、
現代を生きる私たちにとっても、
人生を見つめ直すヒントを与えてくれます。

とくに「騎牛帰家」は、
子どもの健やかな成長にとどまらず、
その先にある
「心の自由」や「成熟した生き方」への願いを
静かに託す図柄といえるでしょう。


制作・ご相談について

—— 絵のぼりの制作やご相談については、
下記よりご案内しております。

まだ具体的にお決まりでない方も、
どうぞお気軽にお問い合わせください。

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文・辰昇|絵のぼり絵師
福島県いわき市


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