
—— 牛若丸(源義経)と武蔵坊弁慶の出会いは、
平安時代末期の伝説として広く語り継がれています。
舞台となるのは京都・五条大橋。
この場面は、絵巻物や歌舞伎、浄瑠璃など、
さまざまな芸能で繰り返し描かれてきました。
江戸時代には武者絵や絵のぼりの題材としても定着し、
広く親しまれる図柄となります。
—— 伝説によれば、弁慶は
千本の刀を集めるため、五条橋で通行人に戦いを挑んでいました。
すでに999本を手にしたそのとき、
現れたのが被衣をまとった少年・牛若丸です。
弁慶が薙刀で襲いかかるも、
牛若丸は軽やかな身のこなしでそれをかわし、
ついには打ち倒します。
力ではなく、技と機転によって勝利を収めたこの場面は、
まさに「柔よく剛を制す」を体現するものです。
敗れた弁慶は牛若丸に深く感服し、
以後は忠臣としてその生涯を支える存在となりました。
—— この一騎打ちは、江戸時代の絵のぼりでも
特に人気の高い題材でした。
幼いながらも知恵と敏捷さで大きな相手に勝つ姿は、
子どもの成長や将来の飛躍を願う節句飾りにふさわしく、
武者のぼりの定番として描かれてきました。
—— 本作《牛若丸と弁慶 五条大橋の図》では、
弁慶の薙刀をかわし、被衣を脱ぎ捨てる瞬間を描いています。
江戸後期の歌川派に見られる構図と筆致を踏まえつつ、
現代の室内空間にも調和するように構成しました。
若武者の躍動感を引き出しながら、
古典的な武者絵の精神を、現代にふさわしいかたちで表現しています。
—— 絵のぼりの制作やご相談については、
下記よりご案内しております。
まだ具体的にお決まりでない方も、
どうぞお気軽にお問い合わせください。
文・辰昇|絵のぼり絵師
福島県いわき市
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松重豊さん出演「福島豊」Youtubeシリーズにて、
絵のぼり工房として紹介されています。
工房訪問回および絵のぼりのお披露目回です。
人の集まるハレの場を象徴する、ユーモラスな「旗印」として。
松重豊さんが工房へ(第7話)
絵のぼりお披露目(第8話)