節句文化に描かれてきた鯉を、民俗の広がりの中で
1|人と動物の関わりを民俗学から見る一冊
——『人と動物をめぐるフォークロア』は、民俗学者・八木透氏の著書として、2025年12月に淡交社から刊行されました。
日本の信仰や習俗、伝承にみられる人と動物の関わりを取り上げ、「共生」をひとつの軸として、民俗学の視点から読み解く一冊です。
動物を祀り、畏れ、ともに暮らしてきた人々の文化を、さまざまな事例を通して紹介しています。
2|「鯉の滝昇り図」を表紙・本文に掲載
—— 本書では、いわき絵のぼり吉田・辰昇作「鯉の滝昇り図」を、表紙ならびに本文の図版として掲載いただきました。
絵のぼりの「鯉の滝昇り」は、端午の節句の図像として描き継がれてきた題材です。
本書では、その鯉の図像が、人と動物の関わりを考える図像例のひとつとして取り上げられています。
書籍の表紙にも用いられたことで、絵のぼりに描かれてきた鯉の意味や背景を、より広い民俗文化の中から見ていただく機会となりました。
3|節句文化の中で受け継がれてきた鯉の図像
—— 鯉の滝昇りは、端午の節句の絵のぼりに古くから描かれてきた題材のひとつです。
節句の場では、鯉が滝を昇る姿に子どもの成長や立身への願いを重ね、幟として掲げてきました。
こうした図像は、絵そのものだけで完結するものではなく、人々の願いや暮らし、年中行事と結びつきながら受け継がれてきたものでもあります。
今回、「鯉の滝昇り図」が人と動物の関わりを扱う民俗学の書籍に掲載されたことは、節句文化の中で描かれてきた鯉の図像を、あらためて民俗文化の広がりの中から見ていただく機会となりました。
制作|辰昇(絵のぼり絵師)
福島県いわき市
『ときめくニッポン職人図鑑』|掲載
「いわき絵のぼり職人」として、制作風景や仕事を紹介。
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『古布に魅せられた暮らし』|掲載
現代の絵のぼり制作家として紹介。
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『江戸の幟旗』|展覧会図録
松濤美術館の展覧会図録で、現代の絵のぼり制作活動を紹介。
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節句の絵のぼりをはじめ、奉納画、祭礼幕、旗印など、木綿地への手描きによる絵画制作を承っています。
使用する場や目的、図柄、大きさなどを伺いながら、一点ずつ制作しています。