1|「現代の幟絵師を訪ねて」
―― 誌面では「産地に受け継がれる手描きの幟 現代の幟絵師を訪ねて」として、いわき絵のぼり吉田の工房を取材していただきました。
絵のぼりがどのように描かれているのか、現在も木綿地へ手描きで制作を続ける絵師の仕事として紹介されています。
古い幟を暮らしの中で楽しむことを取り上げた一冊の中で、現在も制作されている絵のぼりについて、その仕事の現場を記録していただいたものです。
2|作品・制作風景・道具
―― 取材では、完成した作品だけでなく、工房での制作風景や道具、顔料、下絵などについても紹介されました。
絵のぼりは、大きな木綿地を張木と伸子で張り、墨や顔料を用いて一枚ずつ描いていきます。
誌面には、実際に制作している様子とともに、日々使っている道具や材料も掲載されています。
完成した絵だけでは見えにくい、手描きの絵のぼりが形になっていく過程まで取材していただきました。
3|古作の絵のぼりと、現在の制作
―― 誌面では、工房で収集してきた古作の絵のぼりについても取り上げていただきました。
古作を少しずつ集め始めたのは2006年頃です。
同年、秋田の旧家に江戸時代から伝わる大きな絵のぼりを間近で拝見し、その意匠をもとに新しい幟を制作する機会がありました。
また同じ頃には、幟旗研究家・北村勝史氏による展覧会や書籍などを通して、各地に残る古い幟の世界に触れる機会も増えていました。
そうした中で、江戸期を中心とする古作を少しずつ手元に集め、実物を見るようになりました。
古い絵のぼりには、構図や筆づかい、色彩、布の上での人物表現など、それぞれの時代や作者の仕事が残されています。
それらを実物から見ることは、現在の絵のぼりを考えるうえでも、長く続けてきた取り組みの一つです。
『古布に魅せられた暮らし 桜色の章』には、北村勝史氏による幟についての記事も収録されており、古い幟の文化と現在の制作の双方に触れられる一冊となっています。
制作|辰昇(絵のぼり絵師)
福島県いわき市
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