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子を守り運ぶ ![]() |
| —— 子を守る母虎の姿を描いた 室内用いわき絵のぼりです。 幼い子虎を咥えて運ぶ姿は、 外敵から守ろうとする強い意志と、 親子の深い愛情をあわせ持つものです。 男児の健やかな成長と、 災厄から守られることを願う 節句飾りの図像です。 【図像の由来】虎は古くから、勇猛さや魔除けの力を持つ動物として、 東アジアの文化の中で尊ばれてきました。 中国絵画などの影響を受け、 日本においても強さや守護の象徴として 描かれてきた図像です。 また、虎は一日に千里を行き千里を帰るとされ、 無事や成長を願う存在としても 広く知られています。 一方で親子虎の図は、 近代以降の図像表現の中で、 親子の愛情や保護を象徴するものとして 描かれてきました。 【この図像について】本作は、厳しい野生に生きる親子虎を題材とし、幼い子虎を咥えて守り運ぶ母の姿を力強く描いています。 また本作では、 虎の立体資料を参照しながら構図を構築し、 身体の動きや量感を意識して描いています。 あえて伝統的な画風に寄せすぎず、図像に応じて表現を選びながら 現代的な感覚を意識して構成しました。 子を護る母の姿は、 いまを生きるご家族の想いとも重なり、 その実感に寄り添う図像として描いています。 また、金色系・銀色系の顔料を用い、 光の加減によって表情がわずかに変化するよう仕上げています。 写真では捉えきれない奥行きや質感も、 実物として飾ったとき、 空間の中で静かに立ち上がります。 節句の意味を踏まえつつ、 現代の住まいにも調和する 室内用の図像としてまとめた作品です。 |
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【制作について】この作品は、三代目の絵師・辰昇(しんしょう)による完全手描きの肉筆画で制作された 室内用いわき絵のぼりです。 福島県指定伝統的工芸品 「いわき絵のぼり」の技法を用い、 一枚ずつ丁寧に描いています。 【サイズ】約1.7×0.7m |
【関連作品】
▼ 天地の力が拮抗する、龍虎の対峙図
▼ 成長と出世を願う、金太郎の吉祥図
▼ 魔除けの神として親しまれる、定番の鍾馗図
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松重豊さん出演「福島豊」Youtubeシリーズにて、
絵のぼり工房として紹介されています。
工房訪問回および絵のぼりのお披露目回です。
人の集まるハレの場を象徴する、ユーモラスな「旗印」として。
松重豊さんが工房へ(第7話)
絵のぼりお披露目(第8話)