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手描き武者のぼり制作いわき絵のぼり吉田 三代目絵師辰昇

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06.三国志図(のぼり)-江戸後期の肉筆画 非売品

三国志図幟アップ
三国志図幟 無銘 江戸後期
  • 題名:三国志図幟
  • 時代:江戸後期
  • 産地:不明
  • 作者:無銘
  • 素材:木綿
  • 技法:肉筆(手描き)
  • 寸法:約280×約37cm
  • 所蔵:いわき絵のぼり吉田

三国志図幟~中国の絵が流行した江戸時代

江戸後期の節句幟は中国題材が流行

三国志物語の人気

江戸時代の浮世絵には、よく中国の題材が取り上げられていました。
そして、それらと同時代の五月節句絵のぼりでも、中国の題材が描かれました。
というのも江戸時代当時、中国の説話は広く親しまれており、特に「三国志」の物語が人気でした。
つまり人生の教訓となる逸話が、そこには多く含まれていたからです。

水滸伝が節句祝いに好まれなかった理由

逆に、浮世絵で例えると「水滸伝」も人気を博していましたが、絵のぼりにはあまり登場しなかったようです。
その理由は、世間のはぐれ者たちを描いた物語が、男の子の健やかな成長祈願には相応しくなかったのかもしれません。

三国志図幟の武将の正体は?

ところで、本作が江戸後期に制作された事は推測できますが、その制作者や産地は不明です。
絵の中に描かれた武将は、おそらく三国志の関羽や張飛と考えられますが、どの武将を描いたのかはっきりしません。

ユーモラスで暖かい人物描写

江戸期のユーモラスな人物描写

絵師の人柄が作品に

この絵のぼりの作者は、人物描写にぬくもりを感じさせる絵師のようです。
実際、遠景に描かれた逃げる兵士たちが、どこか微笑みを浮かべているように見えないでしょうか。
この絵は男児の節句祝いのために制作されたもので、おそらく怖い表情を描かないよう心がけたのかもしれません。
その結果、作品から絵師の人柄が伝わって来るように感じます。

絵のぼりの付属品=まねき(小旗)

まねき~神を手招く小旗

さて、こちらには家紋入りの小旗である「まねき」が付属していました。
この「まねき」は、男児誕生を神に知らせる目的で、幟の先端に飾るものです。
その風にたなびく様子がまるで神を手招きするように見えることから、「まねき」と呼ばれるのかもしれません。

いわき絵のぼり吉田 絵師辰昇(しんしょう)

→Wikipedia三国志のページを見る

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