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手描き武者のぼり制作いわき絵のぼり吉田 三代目絵師辰昇

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▽古作の武者絵のぼり各種

01.熊谷直実図幟(くまがいなおざねずのぼり) -素朴な筒描き 非売品

熊谷直実図幟 無銘

染師による筒描きの軽やかな味わい

熊谷直実図幟の全体像
  • 題名:熊谷直実図幟
  • 時代:江戸後期~明治初期
  • 産地:不詳
  • 作者:無銘
  • 素材:麻
  • 技法:筒描き
  • 寸法:約450×約63cm
  • 所蔵:いわき絵のぼり吉田

鳥居派などの浮世絵をデザインの見本として制作されたものか

鳥居派などの浮世絵がお手本か

江戸後期から明治初期の五月節句幟旗

江戸後期から明治初期にかけて、染師によって作成された五月節句の幟旗です。
男の子の初節句に合わせて制作され、庭先に飾られ、高く天に舞い上がる絵のぼりは、男の子の誕生を神に知らせる重要な役割を果たしていました。

浮世絵の画風と共通点/熊谷直実の武者絵

この絵のぼりには、黒い馬に乗った武者絵「熊谷直実」が描かれています。
直実の目を見開く表情と歌舞伎のようなポーズからは、鳥居派の浮世絵を連想させます。
この幕末の染師が制作時に参考にしたのは、おそらく当時広く親しまれていた浮世絵版画だったのではないでしょうか?

技法について

飄々とした筒描きの味わい

制作年代の特定ポイント

このような古い絵のぼりの制作年代を特定する際、最初に確認すべきポイントがあります。
それは、「中央に縫い目があるか」です。
手織りの生地を二枚縫い合わせて幅を広げているものは、通常、明治から大正期以前の作品とされています。
日本国内では、着物の仕立てに適した幅である30数cmの生地が一般的でした。
着物が主流だった時代には、それ以上に広い幅の生地は、輸入品を除いて一般的ではなかったと言われています。

筒描きという染色技法

さて、こちらの作品は「筒描き」という染色技法で制作されています。
筒描きは、かつての染物屋さん、つまり紺屋が使用した技法です。
この技法では、防染糊を使用して輪郭線を描き、その周りの色面を染めます。 防染糊を使った輪郭線は、生地が染まらずに白線として現れます。(これは日本古来の風呂敷や大漁旗のデザインのイメージです。)
色面を太い白線で区切るため、鮮やかな色を隣接して配置しても破綻せず、デザイン的な仕上がりに向いています。

染師による飄々とした魅力

ところが、この作品は見えるかどうかというとても細い筒描きで城の輪郭線が表現されています。
幅広い色面をヒョロヒョロと進む細い白線が特徴です。 パステルカラーに退色した色調と組み合わさり、作品は軽やかな魅力を放っています。

いわき絵のぼり吉田 絵師辰昇(しんしょう)

→Wikipedia熊谷直実のページを見る

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