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手描き武者のぼり制作いわき絵のぼり吉田 三代目絵師辰昇

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江戸期の絵のぼり再現 2006年5〜7月

旧家に伝わる趙雲(ちょううん)図絵のぼり

「趙雲図幟」は江戸時代からずっと使用されてきた

江戸期から使用されてきた「趙雲図幟(ちょううんずのぼり)」約300×約160cm

2006年。
秋田の旧家より「長年の使用で傷みが激しいので、家に伝わる絵のぼりを新調して欲しい」とご依頼を受けました。
それは江戸時代に制作された、巨大な麻布製絵のぼり。
ここまで古作の絵のぼりを間近で見るのは、私にとって初の機会。
年月を経た深い味わいに感銘をうけました。
制作過程で浮世絵師が関わったと思われる優れたデザインです。

図柄は三国志の登場人物、趙雲(ちょううん)
趙雲が敵地に乗り込み、主君劉備(りゅうび)の息子阿戸(あと)を救出する場面。
江戸期には中国の題材が多く描かれました。
葛飾北斎や歌川国芳が、水滸伝などの浮世絵をヒットさせていた時代です。

下絵制作

趙雲図幟 下絵制作

和紙に描き写し、下絵を制作

まず線描を和紙に写し取り、下絵を作ります。
線の筆致をできるだけ正確に。
約8時間後下絵完成。

下塗り

趙雲図幟 下塗り

薄めの色で下塗り

下絵から布に線を描き写し、薄い色で下塗り。
普通サイズの場合「張木(はりぎ)」「伸子(しんし)」という器具で、絵のぼりを宙づり状態にして描きます。
今回は大幅のため、床に敷いて制作。
表裏両面にそれぞれ絵を描きます。

江戸期の絵のぼり新調

江戸期の趙雲図幟を新調

完成品

配色や細かい表現など、お客様と相談し新調。
年月を経た雰囲気が欲しいとのご要望でしたので、全体に薄い黄土引き。

仕上がるまでは一苦労でしたが、お客様にお喜びいただけて一安心。
HPへの掲載も「のぼりが喜ぶでしょう」とご快諾。
貴重な機会をいただき、まことにありがとうございました。

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